遺品整理で、気を付けたいポイントがあります。それはペットのことです。私たちのケースでは、父が生前飼っていたネコがいました。そのネコは父にとても懐いていて、父が亡くなった時も枕もとで寄り添っていてくれました。一人暮らしをしていた父の心を一番癒していたのは、このネコだったのかも知れません。
しかし、私たち遺族にはそれぞれ動物を飼えない事情があって、父のネコを引き取ることは出来ません。
市役所に相談してみたのですが、「子猫でなければネコ好きな方でも貰い受けてくれる人はまずいません、保健所で殺処分するしかないでしょう」という答えが返ってきました。
それでは余りにも父のネコが可哀そうです。
落胆していると、相談にのってくれたその方が意外な方法があることを教えてくれました。それは、民間の団体で「ネコの里親」をあっせんする会を開催しているところがあるので紹介しましょうかという話でした。
その結果、紹介された「ネコの里親」の会で引き取り手が見つかり、今は父のネコも新しい飼い主にすっかり懐いて幸福に暮らしているようです。